発泡スチロールに代表される樹脂発泡製品には、発泡剤としてLPG(ブタン/プロパン)を始めとするガスや低沸点溶剤が使用されています。樹脂だけでは、硬く重い成形品になってしまうところに発泡剤を注入することによって、強度を保ち、断熱性能を向上させて、軽く適度な柔らかさを持った製品ができるのです。
発泡剤は、用途に応じて当社の脱臭精製品や、工業用無臭ガスが使用されています。 「高価な」りんごやももを保護する果樹用「ネットキャップ」では、香りを損なわないように脱臭された、あるいは不純物の少ないガスを使用します。 同様に高級な鮮魚にも、脱臭された発泡剤が必要です。工業用の発泡スチロールなど匂いが問題とならない用途には、工業用無臭ガスが使われます。純度や組成が変化すると、製品の強度や「大きさ」が変わってしまうので、工業用無臭であっても組成管理のため当社埼玉工場で分析、組成調整を行ってから出荷されます。 |
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